オーストラリアリーグ(NBL)のメルボルンユナイテッドに移籍を発表した「馬場雄大」選手。今の日本代表、そしてこれからのバスケ日本代表の核となる選手のひとりです。Bリーグではなく海外へ挑戦し、今後の成長への期待が高まる馬場雄大選手についてご紹介します。
馬場雄大選手の経歴

馬場選手は身長196cm・90kg。日本人として恵まれた体格を持ったシューティングガードです。出身中学は、八村塁と同じ富山市立奥田中学。八村選手は2歳後輩になります。
出身高校はサッカーやバレーボールの強豪である「富山第一高等学校」です。高校時代はコーチの父親と共に2年生エースとしてウィンターカップに出場しました。
2年の時に初めて出場したウィンターカップでは、初戦に能代工業と対戦。58-111と大敗しますが、馬場選手自身58点中29得点を記録します。
翌年のウィンターカップにも出場しますが、馬場選手はすでにU日本代表としても注目を浴びており、初戦の山形南高校に徹底的に研究されてしまいます。ダブルチーム、馬場選手を意識したゾーンディフェンスなど、馬場対策を行われ55-81で敗戦。2年連続で出場したウィンターカップはどちらも初戦敗退してしまいます。
高校卒業後は筑波大学に進学し、1年生の時からインカレ二連覇を達成。その後、2017年に大学在学中にアルバルク東京と契約。2017-18シーズンのリーグ優勝時のメンバーのひとりとなりました。またこのシーズンのBリーグ新人賞に輝きました。
翌年の2018-19シーズンでは、BリーグファイナルMVP、Bリーグ6thマン賞を受賞。2019年7月、NBAのダラス・マーベリックスのメンバーとしてNBAサマーリーグに挑戦しました。9月には、キャンプ参加とプレシーズンゲームに出場できる契約「エキシビット10」を締結しました。
NBAプレシーズン出場後の10月にダラス傘下・Gリーグ「テキサス・レジェンズ」と契約し、コロナウィルスの影響でシーズンが中止となるまで41試合に出場。平均得点は6.3得点でした。
□高校時代は2年連続ウィンターカップ出場
□ウィンターカップでは2年連続初戦敗退
□筑波大学時代はインカレ2連覇
□2017年に大学在学中でありながら「アルバルク東京」と契約
□17-18シーズン/リーグ制覇・新人賞
□18-19シーズン/ファイナルMVP・6thマン賞
□2019年NBAダラス・マーベリックス/サマーリーグ参加
□2019年ダラス傘下「テキサス・レジェンズ」契約
□2020年オーストラリアリーグ(NBL)メルボルン・ユナイテッド移籍
日本代表経歴
高校1年生の時にU-16に選出され、アジア選手兼で3位。2年の時には飛び級扱いでU-18にも選出。アジア選手権では4位になりました。
大学進学後も、2015年ユニバーシアードに出場。2年生の時に日本代表候補に選出されました。
その後、2017年東アジア選手権日本代表となり、2019年ワールドカップ中国大会で日本代表に選ばれました。ワールドカップ本戦となるアメリカ戦ではチーム最多の18得点を記録しました。
馬場雄大選手のバッシュ

大学生時代は左右で同モデルの色違いを履くといったもしていた馬場選手。ですが、本人曰く、バッシュのデザインは二の次。カッコよくても機能面で違和感がないものを選ぶそうです。
ケガをしにくいバッシュ。ローカット・ミドルカットでも、しっかりと足首の動きをしっかりカバーしてくれるバッシュを大切にしているようです。
大学時代は、「AIR JORDAN6」「AIR JORDAN7」。アルバルク東京の時期は「ズームKD10」を愛用していました。
しかし、2018年に試合中に足の甲を骨折してから専用インソールを作り「PG2」に変更。ワールドカップでも黄色の「PG2」を履いてプレーしていました。
また、2019年のオールスターでは発売前の「NIKE JORDAN why not zer0.2」を履いて出場し話題にもなりました。
そして、機能の次に大切にしているのは、ユニフォームとの相性。色違いでバッシュを履くぐらい色にはこだわりがあるので、メルボルンカラーのブルー系のバッシュを新たに選ぶのでしょうか。
いつか、NBLからNBAへ!
メルボルンとの契約発表の際にも「NBA」挑戦への想いを強く語った馬場選手。NBLでの契約は、NBAでのプレーを見越しての挑戦になります。
NBLは決してレベルの低いリーグではありません。近年では、GリーグとNBAのレベル差が大きすぎる言われ、Gリーグではなくヨーロッパや豪州でプレーする選手も増えてきています。また、NBLはGリーグよりもレベルは高いという話もありますので、馬場選手にとっては貴重な経験になることは間違いありません。
NBLでバスケレベル、語学レベルなどスキルアップをして、ぜひ、NBAプレーヤーになってほしいです。そして、いつか馬場選手の父親のように、日本によりレベルの高いバスケを教える存在になってほしいです。
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