NBA再開に向けて練習試合が始まりました。個人的には、再開できそうで「ほっ」としている感じです。
以前もNBA再開についての日程や注目の選手を挙げました。今回は前回挙げた中で絶対に注目してほしいミルウォーキーバックスの「ヤニス・アデトクンボ」選手について、もうちょっと深くご紹介します。
NBAファンはヤニスのことはもうご存じと思いますが、これからNBAを見てみる、久しぶりにNBAを見る方には覚えていただきたいプレーヤーですので、再開したら要チェックです。
ニュースでは「ヤニス」と書かれたり「アデトクンボ」と書かれたりとしていますが、個人的には「ヤニス」のほうが短いし覚えやすいので「ヤニス」としてご紹介します。
これまでの経歴

Bucks at Wizards 1/15/18
ポジションはフォワード。身長は211cm。両手を広げた時のウィングスパンは221cmと身長よりも10cmも長いリーチを持っています。
出身国はギリシャ。父親がサッカー選手だったこともあり、幼い頃はバスケ選手よりサッカー選手になりたかったとのこと。
そんな彼にバスケへの価値観を変えた存在がいます。それが「アレン・アイバーソン」。13歳か14歳の時にアイバーソンの映像を見てからバスケの虜に。アイバーソンのような動きを必死でマネしていたと本人が語っています。
ギリシャ2部リーグで17歳の時にプロデビューしてから、2013-14シーズンにNBAのバックスへ加入しました。
バックスに入団した当初からヤニスは練習の鬼だったそうです。試合が終わってもシューティングだけでなく、ディフェンスの練習もしていたとバックスのチームメイトである「ジェイソン・テリー」が語っています。
2015-16シーズンのウォリアーズ戦でトリプルダブルを達成。ウォリアーズの24連勝を止めた試合でもありました。16年にコーチであるジェイソン・キッドによりポイントガードとして起用されました。(きっと、アイバーソンをマネした練習がここで活きてきたのでしょう)
2016-17シーズンでは主要5項目のスタッツすべてでチームリーダーを記録。このシーズンにMIP※1に選ばれました。バックスの攻守の中心人物としてヤニスが躍進したのは、このシーズンから始まったといっても過言ではありません。
※1 NBA Most Improved Player Award/前年度の成績と今年度の成績を比較して、最も成長した選手に贈られる賞。
2017-18シーズンではオールスターに2年連続で選出されました。このシーズン途中で通算9回目のトリプルダブルを記録※2。それまでチーム最多だった『カリーム・アブドゥル=ジャバー※3』の記録を更新しました。
※2 1試合で「得点」「リバウンド」「アシスト」「スティール」「ブロック」の5つの項目の内3つ(トリプル)で2桁(ダブル)を記録すること。※3 1970年代から80年代の20年にわたりバックスとレイカーズで活躍した伝説的な選手。ポジションはセンター。
2018-19シーズンには、キャリアハイとなる1試合52得点を記録。オールスターでは「カイリー・アービング」「カワイ・レナード」を抑えて最多得票を獲得。イースタンのキャプテンとなりました。カンファレンスファイナルではラプターズに敗れたもののNBAアウォーズMVPを受賞。MIPとMVP両方を受賞した史上初の選手となりました。
□17歳の時にギリシャリーグからNBAヘ。
□ジェイソン・キッドにより、PGの経験もした。
□211cmの長身だがステップも機敏、ドリブルも上手い。
□基本プレイはフォワードだが、PGからCのプレイもする。
□MIPとMVPの両方を受賞した史上初の選手。
19-20年の成績
現在はフォワード(スモールフォワード・パワーフォワード)として活躍するヤニス。19-20シーズンのスタッツをおさらいしましょう。
1試合平均 | NBA全体順位 | チーム順位 | |
得点 | 29.6 | 3位 | 1位 |
リバウンド | 13.7 | 4位 | 1位 |
アシスト | 5.8 | 28位 | 1位 |
ブロック | 1.0 | 39位 | 2位 |
スティール | 1.0 | 50位以下 | 2位 |
シーズン合計数 | |||
得点 | 1690 | 4位 | – |
リバウンド | 783 | 4位 | – |
アシスト | 329 | 27位 | – |
ブロック | 58 | 30位 | – |
スティール | 59 | 50位以下 | – |
19-20シーズン(7月27日現在)のヤニスのスタッツは、チーム内ではトップクラス。やはり今シーズンもバックスの中核となる選手であることは間違いありません。
NBA全体でも得点、リバウンドが4位に位置しており驚異的な選手であります。上記には記していませんが、フリースロー成功率がリーグ平均と比べるとちょっと低いのが惜しいところ。リーグ平均は77.1%ですが、ヤニスは63.3%。インサイドで勝負しフリースローのチャンスが多いポジションですから、ここが改善されていればもっと化け物じみてくるでしょう。
ヤニスのバッシュ

ヤニスのバッシュ「ナイキ ズームフリーク1」は、初めてアメリカ人以外でナイキのシグネチャーモデルが発売されたモデルになります。
また、バッシュには側面や裏側には兄弟の名前や亡くなった父親へのメッセージなどが刻まれており、ヤニスの想いが詰まった一足になっています。
まとめ
いかがでしたか?「ヤニス・アデトクンボ」というプレーヤーは。アイバーソンに憧れたというだけあって長身なのにドリブル・ステップもレベルが高く、止めるのは至難。あの渡邊雄太も「今まで見たことがないレベル」と語っていました。
もう間もなく再開するNBA。ファイナルまで何事もなく続いてほしいですね。
~~~~~ NBA is BACK ~~~~
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