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【Bリーグ】日本人シューティングガードの1試合平均スティールTOP5。

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「シューティングガード」の一般的なイメージは、3Pをバシバシ決めるポジションです。しかし、実際は3Pを決めるだけではありません。

3Pと見せかけたフェイクからインサイドへドライブ、ドライブからのジャンプシュートなど多彩なオフェンス力を兼ね備えた選手が担うポジションになります。

オフェンシブな側面が取りあげられがちなシューティングガードですが、マッチアップする選手もまたシューティングガード(の場合が多い)。

つまり、シューティングガードには、オフェンス力に長けた相手シューティングガードを止める「守備力」も必要になってきます。

そこで、今回はシューティングガードの守備力に注目。そして、守備力には欠かせない「スティール」に着目しました。

Bリーグ所属の日本人シューティングガードのなかから、1試合平均スティール数の多い選手上位5名をご紹介します。

※BリーグHPに掲載のスタッツから「SGに該当した日本人選手のスティール数/出場試合数」をもとに割り出しています。

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1:中山 拓哉(Nakayama Takuya)

出典:BASKETBALLKING

19-20シーズンで、1試合平均のスティール王に輝いたのは、「中山拓哉」選手。

秋田ノーザンパピネッツのシューティングガードです。2017年に特別指定選手として秋田に加入。18-19年シリーズの千葉ジェッツ戦で、11得点14リバウンド10アシストを挙げ、日本人選手としては2人目となるトリプルダブル(3つのカテゴリーで2ケタ以上の成績を残すこと)を達成。

2019-20シリーズでは1試合平均スティール数は約2.1。1試合平均のスティール数において、日本人プレーヤーで2.0以上の数値を出した唯一の選手です。

バスケを知らない人からすると、多いのか少ないのかわからないと思います。わかりやすく伝えるとバスケNO.1リーグであるNBAでも1試合平均スティール数のトップは2.1(ベン・シモンズ選手)。2.0を超えるとTOP5には入る数になります。

1試合に2回相手からスティールを奪うということは、相手のスキを見逃さないタイミング、1 on 1で対峙していない時のポジション取りなど常にボールを奪う高い守備意識がないとなし得ない数値です。

2:田中 大貴(Tanaka Daiki)

出典:BASKE COUNT

「田中大貴」選手は、アルバルク東京のシューティングガード。2019年日本代表メンバーにも選出されています。19-20年には、レギュラーシーズン最優秀選手(MVP)を受賞。さらに、4年連続でベスト5も受賞しており、日本を代表するシューティングガードのひとりです。

その高い守備力の礎となっているのは、高校時代の練習。出身の長崎西高では、攻撃が2割、守備が8割という練習メニューだったそうだ。「守備の練習、多いよな」と嘆いていたことを田中選手自身のインタビューで語っています。

1試合平均のスティール数は約1.6。1 on 1における守備の強さはリーグ随一。世界と戦う上で、これからの日本代表には彼の高い守備力が必ず必要になってきます。体格も192cmという日本人選手のなかでは恵まれた体格。高い守備力を活かして、日本のバスケ界を牽引してほしい存在です。

3:石井 講祐(Ishii Kosuke)

出典:BASKET COUNT

続いては、サンロッカーズ渋谷に所属の「石井講祐」選手。石井選手は、学生時代は県選抜や国体選手などには選ばれた経験はなく、大学4年生の時ようやくメンバーのローテション入りを果たしました。

大学卒業後は、実業団としてIT営業マンとして働きながらプレー。NBL(Bリーグの前身)トライアウトをきっかけに千葉ジェッツへ練習生として入団。その後、3ポイント王まで輝いた苦労人です。

千葉ジェッツと共に成長してきた選手でしたが、2019年7月にサンロッカーズ渋谷へ電撃移籍しました。

シューターとしての印象が強い石井選手ですが、19-20年の1試合平均スティール数は約1.25を記録。総スティール数は30と少ないものの、その抜け目ない守備力が伺えます。

ディフェンスのコツは、試合の流れを考えること、相手の考えを先読みすることが大切だと自身のインタビューで答えています。準備をあらかじめしておけば反応も遅れることが少なくなり、しっかりとディフェンスができるそうです。

4:藤井 祐眞 (Fujii Yuma)

出典:BASKET COUNT

4人目は「藤井祐眞」選手。川崎ブレイブサンダースに所属しているシューティングガード。19-20年には、「レギュラーシーズンベスト5」「ベスト6マン」「ベストディフェンダー賞」を受賞。B.LEAGUE史上初の個人賞3冠に輝いています。

19-20年シリーズの川崎ブレイブサンダースは篠山竜青やマティアス・カルファニのケガもあったが、それでも31勝9敗で中地区優勝を果たしたのは、藤井選手の存在が多く影響しています。

1試合平均のスティール数は約1.2ですが、ベスト6マンに輝いたように彼は途中出場することが多いなかでのこの数字になっています。

彼のプレーの印象は「しつこい」(笑)。この人とマッチアップするのは嫌だなというプレーをしてきます。なんせ、ボールへの執着心や相手へのプレッシャーが強い。スラムダンクの山王「一ノ倉」のような「圧」があります。

そして最後まであきらめないガッツとアグレッシブさ。なんとかボールを活かそうという執念と、相手のファウルを怖れないドライブする果敢な姿勢は、味方の士気を上げる大きな力となっています。観戦していても応援したくなる選手です。

5:保岡 龍斗 (Yasuoka Ryuto)

出典:hangtime

最後は、秋田ノーザンハピネッツ所属の「保岡龍斗」選手。保岡選手は、秋田のメンバーとしてBリーグのコートに立ちながら、3×3の選手として日本代表候補にも選出されている選手です。

大学時代にはスティールをはじめ、総得点、1試合平均得点、3P成功数の4部門で1位に輝くなど、バスケセンスは抜群。

1 on 1の機会の多い3×3で磨いたディフェンス感覚が活きているのでしょうか、19-20シーズンの1試合平均スティール数は約1.14の数字を残しています。

保岡選手はシューティングガードですから3Pも上手い。3Pラインから2.3歩下がった位置でもシュートが決まってしまいます。さらに、スティールからの速攻で、自ら3Pを決めてしまうほどです。スティール×速攻×3Pを躊躇なくやってのけてしまうのは、相手チームとしては驚異でしかありません。

まとめ

いかがでしたでしょうか。シューティングガードに絞った1試合平均スティール数ランキング。トップ5に秋田の選手が2人も入っており、もはや、秋田は立派な盗賊チームです。(笑)

スティールは、それひとつで試合の流れが大きく変えることのできるプレー。しかし、スティールする側も抜かれるリスクやファウルのリスクが伴うハードルの高い技術でもあります。

手先が器用とされる日本人ですから、スティール技術がもっと向上して「日本のバスケにスティールあり」と言われるようになればいいなぁと勝手ながら思っています。

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